YouTubeチャンネル・かなたいむ。の奏太が14日、『突然男になった姉、弟の正直な気持ちを聞いてみた。【LGBTQ】【カミングアウト】 』 と題した動画を公開。
当時13歳の弟・皓太にカミングアウトをしないまま性転換をしたという兄・奏太。姉弟から兄弟へと変わったのち7年間が隔たっているという今回の対談に、大きな注目が集まっているようだ。
「聞くほうが緊張するんやけど」と切り出した奏太は、性転換をした当時について「雰囲気で分かると思って弟には話さなかった」ことを明かすと、皓太にそのときの心境をたずねた。
それに対して皓太は、「(奏太の)YouTubeを見ていなかったし一緒に住んでいるだけでは気がつかなかった」「視聴していたママが教えてくれて知った」といい、「友だちからの意見や質問が恥ずかしかった」「話を振られるとしんどかった」など、当時の思いを吐露した。
皓太の思いを初めて知ることになった奏太は「それは申し訳なかった」と謝ると、母親にカミングアウトした当時13歳だった皓太には分からないと思い、打ち明けなかったと述べた。
実際のところ、「LGBTQという存在も言葉も知らなかった」という皓太だが、姉が兄に変わった感想については「本人が決めたことだから別に聞こうとも思わなかったし違和感もなかった」と淡白に語った。
家族以外にカミングアウトするほうが楽と話す奏太に対して、皓太は「友だちに言われるまえにカミングアウトして欲しかった」「あらかじめ言ってくれたら気持ちに余裕が出来たのに」とコメントしている。
とはいえ、現在では友人から「お姉ちゃん元気にしてる?」と聞かれた際には、「今はもうお姉ちゃんじゃないんやけどな~」と、“姉ちゃん”といわれるたびに訂正しているそうだ。
このことについて、「高校生時代とかやったら気まずかったかもしらんけど、今は社会人やし全然いえる」と、いまでは周囲に伝える勇気もついたという。
そして、「LGBTQでないひとがカミングアウトされたときのアドバイス」を求められた皓太は、まずは家族に話してみるように助言する、家族には最初にカミングアウトしたほうがいいと、自身の経験をもとにした意見を語った。
若干20歳の皓太の「1番長いこと自分のことを見ているからこそ言えることもある」という考えには、さすがの奏太も「こんなにしっかりしているとは思わなかった」と驚きを見せた。
最後には照れくさそうに笑い合うすがたを見せたが、今のところこれといった呼び名はないらしく、「呼びかたが決まったら教えて」と、 奏太は弟からの呼び名に期待の表情を浮かべた。
カミングアウトされた側の気持ちという、なかなか貴重な話が繰り広げられた同動画。LGBTQの理解を深める手助けになるだろう。
出典:かなたいむ。
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