同人誌・同人ゲームなどのアダルトコンテンツを提供するダウンロード販売サイト「DLSite」と、バーチャルライバーグループ「にじさんじ」のコラボボイスを配信するにあたって、一部のにじさんじの二次創作同人誌が販売中止となったことが分かった。二次創作を楽しむファンの間で波紋を広げているDLSiteとにじさんじのコラボ。今回は、話題を呼んでいるにじさんじの同人作品の販売中止について、経緯を詳しく見ていこう。
にじさんじとDLSiteコラボの裏で、同人誌が販売中止に
12月8日、DLSiteの広報Twitterアカウント「DLsite/がるまに広報」(@DLsite_info)は「#にじさんじDLsiteボイス 発売決定!にじさんじ(@nijisanji_app)とDLsiteとのASMRコラボが【12月10日(金)16:00~】配信スタート」と、にじさんじとのコラボについてツイート。また、「#にじさんじDLsiteボイス は全6回、総勢18名の参加を予定しています。第一弾は、3名のライバーが登場!発売をお楽しみに!」と詳細を説明した。
するとコラボ発表の2日後、にじさんじを運営する「ANYCOLOR株式会社」がDlsiteに対し、にじさんじに所属するライバーを題材とした同人誌の販売中止を要請したことが明らかとなった。二次創作者に向けてDLsiteから「『にじさんじ』所属ライバー様を題材とした成人向け作品の販売を中止するよう要請があり、該当作品の販売停止作業を行っています」といったメッセージが送られていたようだ。
にじさんじやウマ娘など、人気コンテンツの二次創作規制相次ぐ
販売中止を知ったクリエイターからは「公式で稼ぎを独占するのやめてもらっていいですか」「表現の自由だろ」「燃えて当たり前案件、コラボのために同人を潰しにきてる」など批判的な意見が寄せられている。一方「ちょっと悲しいけどちなみに僕は二次創作して販売してた立場なので不満は特にない」「この手の諸問題に関して基本的に公式準拠の姿勢です」など、運営の方針に従うという人も多いようだ。
また、「ウマ娘も最近禁止されてなかったっけ?エロい二次創作を禁止する権利者は今後増えそうだな」と、今後二次創作に関する規制がさらに厳しくなるという見方も。11月10日には大ヒットゲームアプリ「ウマ娘」の「二次創作のガイドライン」が強化されたことも話題を呼んでいた。馬主や競馬関係者が不快な思いをしないよう注意喚起をしても該当作品が減らなかったため、「著しく競走馬のイメージを損なう二次創作」に対して厳しく取り締まっていくことが記載されている。
にじさんじやウマ娘など、人気コンテンツの二次創作に対する規制はもはや避けられない事態となっているようだ。規制が強化されるなか、創作活動とどのように向き合っていくかがクリエイターに問われている。
※サムネイル画像(Image:「DLsite/がるまに広報(@DLsite_info)さん」Twitterより引用)
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