通勤通学に向かう視聴者にエールを送る朝の情報番組はさわやかな笑顔が命だが、『ラヴィット!』(TBS系)MCの田村真子アナから笑顔が消えてしまうかもしれない。
彼女の父は、菅政権で厚生労働大臣だった田村憲久氏。コロナ対策の先頭に立ち、陣頭指揮にあたった田村氏だが、次の総選挙では苦戦が予想されているのだ。
田村氏は1996年、当選回数14回の伯父の地盤を引き継いで初当選。以来、当選回数は8回を数え、厚生労働大臣、働き方改革担当大臣など、要職を歴任してきた。コロナ問題では厚労相としてたびたびメディアに顔と名前が登場した田村氏。世襲議員で元閣僚なら選挙は盤石かと思いきや、油断は禁物だ。
「田村氏の選挙区は三重1区ですが、2017年の総選挙は野党議員との1対1のガチンコ対決で、得票率は53%。票差は1万票あまりしかありませんでした。松阪市出身の田村氏はもともと三重4区で、伯父の地盤を引き継いだこともあり、完全に“無風区”。しかし、区割り変更に伴い4区から1区に国替えとなり、苦戦する結果となりました。
田村氏は厚生労働分野のスペシャリストで、人柄も実直。党内で彼のことを悪く言う人を聞いたことがありません。ただ、コロナ対策への国民の不満が溜まりに溜まっている上、岸田政権でコロナ担当3大臣が総とっかえになったことで、厚労相だった田村氏の能力にケチがついたのは事実。代わり映えしない新内閣の陣容には落胆の声が大きく、自民党は大きく議席を減らしそうで、田村氏も安閑とはしていられません」(政治ジャーナリスト)
父の危機を、娘が心配するのはもっともなこと。表情に曇りが出ても驚きはない。ただ、入社4年目の田村アナは今が勝負の時。朝の情報番組のMCという大役を任され、ここにきて明るい兆しが見えてきたのだ。
「TBSにとって朝は完全に鬼門。2014年に『はなまるマーケット』が終了して以降、国分太一、真矢みき、立川志らくなどを起用しましたが、いずれも振るわず、7時台の『あさチャン!』も低調で、暗黒時代が続きました。しかし、麒麟の川島明を起用した『ラヴィット!』は、完全に“バラエティ番組”に振り切ったことが功を奏してジワジワと視聴率が上昇。他局がコロナ関連の暗いニュースばかりを報じる中、ジャニーズや坂道グループなどを積極的にゲストに呼んで、若年層を取り込んでいます。
しかも、7時台にはエースの安住紳一郎アナを投入した『THE TIME,』がスタート。出だしは上々で、そのままチャンネルを変えない人も多いでしょうから、『ラヴィット』の数字も上向くでしょう。TBSは他局出身のアナを起用することが多く、自局の女子アナが育っていないため、『ラヴィット』の結果次第では、田村アナが一挙にエース格に上り詰める可能性もあります。朝の数字が上がれば、長らく遠ざかっている『視聴率三冠』も見えてくる。田村アナへの期待と責任は重大です」(キー局関係者)
親子ともども“勝負の秋”を勝ち抜けるか!?
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