YouTubeができる以前から動画制作を開始し、今年で16年目を迎えるYouTuber「MEGWIN」さん。2017年にチャンネル登録者数100万人を達成後、炎上を経験するも、今なお97万人というチャンネル登録者数を抱えている。山あり谷ありのライフワークともいえるYouTubeを始めることになったきっかけや気になる月収、炎上の真相、ライバルについて話を伺った。
YouTubeより先に動画活動を開始、元祖YouTuberに
ーー動画制作を始めたきっかけを教えてください。
芸人だったんです。芸人になったきっかけはお金が欲しかったからなんですけど。芸人になったけどコンビができなかったんです。
ずっとピンでやっていて、1人で90分くらいの単独ライブをやっていたました。ネタとネタの合間の待ち時間、客席をずっと暗点させていたので、お客さんのいる場所は暗かったんです。この空いている時間にビデオを流そうということになったんです。
3分、4分となると時間がかかっちゃうので、ここにビデオを流して、お客さんにもう少しまってもらおうと作ったビデオが、ネタよりもウケるという逆転現象が起きてきたんです。「なんかおかしくない?」と。これから頑張って演技するのに、「演技よりもビデオの方がウケるじゃん!」と。それだったら、もう全部ビデオでよくないかと。そんな感じで、もう芸人やめてビデオでいくというのがきっかけ。
そこから考えて、当時ブログが全盛期で、文字と画像でつづられるブログの次は動画しかないと思った。じゃあ、「動画で毎日だ!」みたいな(笑)。
ーーYouTubeよりも先に動画活動を始めたとのことですが。
動画を始めようとしたときは、まだYouTubeはなかった。YouTubeがないから、どうすれば動画をあげられるのかというのを調べていった結果、自分でサーバーを借りてそこにファイルを置く。ホームページを作って、Windowsのメディアプレーヤーを埋め込んで、動画を再生してもらうという感じだった。
まだガラケーだったので、携帯からはまず見ない。PCの何らかの検索結果から、ホームページに来てくれるということしかなかった。最初はファンの人にしか見られていなかったですけど、「おもしろ動画」の検索結果で表示順位が1位だったので、そこから動画を見に来てくれるコア・ファンたちができました。
そうこうしているうちに、「ファイルマン」という元祖YouTubeみたいなものができた。システムがすごく面白くて、自分のアカウントを作って、ブログみたいに自分のチャンネルが持てるというよりかは、ファイルマンという世界のなかにどんどん動画を放り込める、フラッシュでだれでも閲覧できるという画期的なシステムを作った人がいました。
動画を制作する側ではなく、システムを作る側にいれば、今のYouTubeは俺が作ったんじゃないか?と思っている(笑)。YouTubeが出てきて、「負けた」と思いました(笑)。
ーーYouTubeも最初は数名でやっていましたが、Googleに数千憶円で購入されましたよね。
当時は「くそー」って思いましたよ。その何千憶円は俺のものだった(笑)。
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