
『ホロライブ』所属のVTuber・火威青が、2025年10月3日をもって活動を終了した。
公式からは「適応障害による体調不良」との説明があり、当初は無期限の活動休止という対応だったが、最終的に“卒業”という形で区切りを迎えることとなった。
「短い間だったけれど、ホロライブで過ごせた時間は夢のようでした」――そう綴られたメッセージに、彼女の思いが凝縮されている。
今年3月、火威青は「何もないのに涙が出る」など心身の不調を訴え、医師より適応障害と診断された。
これは5年前にも経験した症状であり、再発の兆しに本人も強い戸惑いを抱えていた様子がうかがえる。
復帰を目指しつつも、活動を継続することは回復の妨げになりかねないという判断があったのだろう。
「これ以上は無理をさせられない」と運営が語るように、彼女自身が前向きな形で“やめる勇気”を選び取ったのだと読み取れる。
活動そのものが好きだったからこそ、苦しい決断だったに違いない。
「僕はこれからも、読者を愛し続けることを誓います」という彼女の言葉には、場所を離れても変わらぬ思いが込められている。
発信の場がVTuberでなくなっても、火威青としての魂は残り続ける――そう信じさせてくれる力があった。
「名残惜しいけど、またね」その一言は、別れよりも再会を思わせる優しさに満ちている。
華々しい卒業配信こそなかったが、彼女の足跡は静かに、確かに多くの人の心に残った。これは“終わり”ではなく、彼女らしい“ひとつの節目”なのだ。
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