
『ヘルニア国物語』の「バレーボールクリエイターから嫌がらせを受けてる件について全て話します。」では、バレーボール系YouTuber・wisteriaとの過去の関係性と、そこから生じた誹謗(ひぼう)中傷や風評被害について赤裸々に語られている。
本来は公にするつもりのなかった内容をあえて語る理由には、信頼していた人たちからの裏切りや、自分たちの名誉を守るための苦渋の決断があった。
かつてwisteriaに一時期在籍していたというヘル国のメンバー。
だがそこには、男女関係の乱れや、人をおとしめることで笑いを取るような文化がまん延していたという。違和感を抱いたふたりはチームを離脱。
その後、虚偽の情報が関係各所に流され、コラボ相手にまで根拠のない悪評が広まっていく。
元所属メンバーたちからも謝罪の声が届くなか、「誰が本当のことを言っているのか」は、実際に関わった人にしかわからないという言葉が胸に刺さる。
誤解を受けることを恐れず、過去を語る決意の裏には、「クリーンなチャンネルを目指す」という揺るがない思いがある。
「男女混合のバレーチームだからこそ、人間関係の線引きは最初から明確にする」と語るその姿は、健全な居場所を守るためのリーダーの矜持(きょうじ)に満ちている。
どんなに周囲が騒がしくとも、内側の温度を保とうとする努力。その信念の強さに、誰もが心打たれる。
沈黙を破ってでも伝えたかったこと。それが、信頼という絆を守るための一線だったのだ。
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