
『郡司りかチャンネル』の「【体外受精】化学流産と診断されました。(はじめての妊娠)」では、体外受精で初めて妊娠反応が出た郡司りかが、化学流産の診断を受けた心境を赤裸々に語っている。
妊娠の喜びから一転、「まんまるちゃん」と呼んでいた赤ちゃんを失うつらさと、それでも前向きに歩もうとする夫婦の姿が胸を打つ。
化学流産とは、妊娠反応は出るものの、エコーで胎のうが確認できない状態のこと。
一般的な流産として扱われていないため、多くの人が知らないうちに経験している可能性があるという。りかは「リアルを伝えたい」という思いから、つらい現実をカメラの前で語ることを決意した。
医師からは「赤ちゃんの元の染色体異常が原因で、元々決まっていたこと」と説明され、自分を責める必要はないと告げられる。それでも「一度喜んだところから落とされるつらさが怖すぎて、気が気じゃない」と心境を吐露する場面には、同じ経験をした女性なら誰もが共感するだろう。
一方で、妊娠報告後に心ない言葉を投げかけられたつらさにも触れ、「みんなをぬか喜びさせてしまったのは本当にごめんなさい」と謝罪する姿からは、公に発信することの重圧も垣間見える。
最も印象的なのは、夫のちもが語った「乗り物理論」である。
受精卵を乗り物に例え、「赤ちゃんの魂がこの乗り物では元気に生まれることができないと判断し、次を待っている」という捉え方を提示した。
涙ながらに「僕らのまんまるちゃんはまだいて、次に乗れる乗り物が来るのを待っている」と語る姿は、深い愛情に満ちている。りかも「その体がどんな状態でも、いいって思って来てくれる」と応え、夫婦の絆の深さが伝わってくる。
妊娠を機にキャンセルしようと思っていた旅行も行けるようになったのに、「全部どうでもよくなってしまった」という率直な心境も語られている。
しかし、最後には「南の島でプカプカ浮いて何も考えない時間を過ごしたい」と、少しずつ前を向こうとする意志を見せる。この動画を見れば、妊娠は決してゴールではなく、新たなスタートラインに過ぎないということを深く理解できるはずだ。
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