『ただの事務員』の「シール爆買い/サンリオ/コスメ/金を使いまくる休日」は、働く女性の心の叫びを代弁する痛快な散財記録である。

愛猫ちいちゃんへの愛情たっぷりなウナギ弁当から始まり、サンリオシールの大量購入まで、日頃の疲れを癒やす贅沢な休日の過ごし方が描かれている。

「もう毎月毎月どんだけ可愛い出してくるんですか？」という彼女の嘆きは、多くの女性の心に響く名言だろう。ファッションコーディネートシールから平成ハッピーフォンシールまで、懐かしさと可愛さが詰まった商品たちに対する愛情は本物である。

特にキラキラカプセルシールを見つけた瞬間の「声出そうだった」というリアクションは、大人になってもときめく気持ちを忘れない素直さの表れ。

タイルシールやオーロラシールなど、平成の香り漂うアイテムへの愛着も印象的で、「平成戻りたい」という言葉には同世代の共感が集まる。シール収納ケースが満杯になって新しいケースを購入するという循環は、コレクター心理の真髄を物語っている。

愛猫ちいちゃんとの触れ合いシーンでは、「お姉ちゃん買ってきたよ」という優しい声かけに心が温まる。マグロ好きのちいちゃんに牛タンを初めて食べさせるシーンや、新しいおもちゃで遊ばせる様子から、ペットへの深い愛情が伝わってくる。

キティちゃんのコラボコスメやキャンメイクの香水など、自分磨きへの投資も怠らない姿勢は、働く女性の生き方のお手本といえるだろう。「これからの季節に」というコメントからは、季節感を大切にする繊細さも垣間見える。

収納問題に直面しながらも購入を続ける彼女の姿に、多くの女性が自分自身を重ね合わせることだろう。頑張る自分への最高のご褒美は、時に理性を超えた散財なのかもしれない。