
『マナル隊』の「【卒業します】7年間ありがとうございました。」は、30歳を迎えた幼馴染3人組が長尺コント動画からの卒業を発表する節目の作品である。
7年間にわたって体を張り続けてきた彼らの率直な思いと、これからの新たな挑戦への決意が込められた感動的な内容となっている。視聴者への感謝を込めて8月9日に東京で開催予定のファイナルイベントも発表され、まさに一つの時代の終わりを告げる記念すべき動画だ。
「ショート動画の時代に横動画でコントをやる意味がない」というたっかの言葉は、YouTuber界の現実を的確に捉えている。企画会議で「これ全部ショート動画でやった方がおもしろいんじゃね?」という発想から生まれた今回の方向転換は、時代に合わせた自然な進化と言えるだろう。
30歳という節目を迎え、真冬に半袖短パンで体を張ることの限界を素直に認める姿勢には、成熟したクリエイターとしての誠実さが感じられる。新しいスタイルの第一弾として「最高のカレーを食べるためにインドにスパイスを買いに行く」という壮大な企画を発表。
費用対効果を度外視してでも自分たちがワクワクすることをやるという宣言は、YouTuberとしての本質的な魅力を物語っている。
「視聴者さんがいたからこそ7年間続けてこられた」という感謝の言葉が動画全体に溢れている。特に印象的なのは、急にやめることへの申し訳なさから直接感謝を伝える場としてイベントを企画した心遣いだ。
「もう二度と会えなくなる」「最後の記念に楽しい思い出をみんなと作りたい」という切実な思いは、ファンとの関係性を大切にしてきた彼らならではの美しい別れ方と言える。
「人生において80年生きたとしても、すごい財産だった」というけーたの言葉からは、YouTuberとして過ごした時間への深い愛着が伝わってくる。視聴者と一緒に成長できたこの7年間は、彼らにとってかけがえのない青春そのものだったのだろう。
新たなマナル隊の船出に、きっと多くのファンが温かいエールを送り続けるはずだ。
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