
『徳井video』の「人は何口で天下一品のラーメンをすすり切るのか?」は、一見ふざけたテーマながら、徳井義実の本気が画面越しに伝わってくる異色の一本である。器の前で姿勢を正し、「これは勝負や」とつぶやいた瞬間から、空気が変わる。重く濃厚なスープ、もちもちの中華麺。誰もが知るこってりの名店・天下一品の一杯を、徳井が何口で完食するのか――その答えを確かめるまで、目が離せない。
一口にすべてをかける、徳井の異様な集中力
レンゲは使わず、割り箸一本で麺をたぐり寄せる所作に、無駄は一切ない。「麺とスープを一口にどう収めるか」が勝負の鍵と見た徳井は、一瞬ごとに息を整え、静かに麺をすする。普段は飄々とした表情が持ち味の彼が、このときばかりは眼差しすら鋭い。音もなく一心にすすり続ける姿に、不思議と見入ってしまう。
すすり切ったあとの沈黙に、ただただ笑うしかない
そして、最後の一口を飲み込んだあとに訪れる沈黙。笑いを取るでもなく、ガッツポーズをするわけでもない。ただ、じっと器を見つめる徳井の表情が、言葉以上にすべてを物語る。「あれ、もう終わったの?」と視聴者の時間感覚すら狂わせるようなスピード感と、妙に余韻の残る結末。その潔さが、なんとも痛快である。
まさかの“口数”に、あなたもきっと声を上げる。ラーメン一杯に、ここまでの緊張と笑いを込められる男は、徳井義実だけかもしれない。
出典:徳井video
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