「DESIGN ASSOCIATION npo」チャンネルで、名編集者の鳥嶋和彦が、漫画「ONE PIECE」の誕生秘話を語った。
鳥嶋和彦が「週刊少年ジャンプ」に戻される
鳥嶋和彦は、「ドラゴンボール」(鳥山明)の編集を担当したことで知られている名編集者だ。
「ドラゴンボール」は人気作品で、連載中は「週刊少年ジャンプ」の売り上げも順調だった。
しかし、「ドラゴンボール」の連載が終了した後、発行部数が減ったのだと鳥嶋和彦が明かす。
当時、鳥嶋和彦は「Vジャンプ」を担当していた。低迷する「週刊少年ジャンプ」に反して、「Vジャンプ」は軌道に乗っていたという。
だが、鳥嶋和彦は、専務に「週刊少年ジャンプ」の編集長になれと指示された。
抵抗したのだが、会社の命には逆らえない。結局最後は、「週刊少年ジャンプ」の6代目編集長に赴任した。
異動寸前の編集者が「ONE PIECE」を担当
赴任した鳥嶋和彦は、「週刊少年ジャンプ」の問題点がわかった。新人の新連載ができていなかったのだ。つまり、新人を育成する編集者も育っていないということである。
そのため、「マガジンはライバルではない」「コロコロコミックの次に読むのがジャンプ」と、編集者を指導していった。
しかし、2年半は結果が出なかったという。そんな苦しい時期が続いた「週刊少年ジャンプ」を救ったのが、1人の編集者と作家だった。
当時、見どころはあるが態度に問題があり、異動寸前の編集者がいたのだ。この編集者が、「ONE PIECE」を立ち上げた。
「ONE PIECE」は、新人の新連載アンケートで1位を獲得している。鳥嶋和彦は「救われた」と振り返った。
その後、「NARUTO」や「HUNTER×HUNTER」など、人気作品が次々に誕生している。「ONE PIECE」は、「週刊少年ジャンプ」の大きな転機になったのだ。
「ONE PIECE」が誕生するまで、編集部も大変だったのだとわかって面白い。鳥嶋和彦が名編集者といわれる理由が詰まった動画だ。
コメントする