元プロ野球選手・清原和博によるYouTubeチャンネル「清ちゃんスポーツ」から、『うつ病に悩む全ての人たちへ60分の激白』という動画が投稿された。2016年の発覚から現在に至るまで、うつ病と向き合う5年の歳月を、清原はどのような思いで過ごしてきたのだろうか。
すべてを語りつくそうと清原が手元に用意したのは、病と向き合う日々の生活を記録したノート。動画冒頭で清原が語ったのは、うつ病というものの捉え難さや、この病が誰にでも起こりうることの恐ろしさだ。うつ病は、精神的および肉体的な症状が現れる気分障害であり、生涯で約5人に1人が経験するといわれるが、清原によれば「100人いたらそれぞれの症状がある」ところが理解されづらい所以のひとつなのだという。
清原はうつ病を発症した人物として、女子プロテニスの大阪なおみ選手や中日ドラゴンズ元二軍投手コーチ門倉健氏を挙げ、自分たちには想像の出来ないほどのプレッシャーにも打ち勝つような強い精神のもち主でさへ、うつ病の脅威に抗うことは難しいと明かした。また、清原は門倉氏に関する報道のさい、うつ病への理解の無さゆえの心無いコメントがネットニュースに寄せられたことを受け、それが野球界の人物であることに対する憤りを顕わにした。
さらに清原は、2016年以降おとずれたうつ病の発症から現在の状況についても語った。5年前から本格的に苦しみ始めた清原だが、その症状は「身体がだるくて何も考えられず1日横になっている」「起きているのか寝ているのか分からず天井の一点を見続ける」というものだ。長期にわたり増減をくり返す治療や投薬に、希望を失いかけた清原は「思考回路が真っ暗で死にたいとばかり思っていた」「次の朝が来るのが怖いのだ」と語る。
そんなさなか、清原は友人の自殺に直面することになる。自宅に出入りするほどの仲で前日も一緒に過ごしていたにも関わらず、感情も芽生えず涙ひとつ出なかったという清原は、「苦しいとき支えてくれた大切な友の死に、悲しみを忘れた自分が嫌で溜まらなかった」と悲痛の声を洩らした。
動画のなかで清原は、直近の診断で重度の精神障害と入院を勧められたことにも触れ、「これ以上イメージが下がるならば死んだほうが良いのではないか」と現在も悩み苦しみ続けていることを告白している。
「いつ治るのか分からない」といううつ病の苦しみを赤裸々に明かした清原だが、後半ではどのようなことが語られるのか、次回の投稿も興味深いところだ。
出典:清ちゃんスポーツ
コメントする