考察系YouTuber・キリンが、練炭の罠で住職が亡くなった事件を取り上げた。犯行手口が異様だと注目された、「足立区住職練炭殺人事件」の話である。
28個の練炭と10数本のガソリントラップ
2023年7月23日、東京都足立区にある源証寺の住職・大谷忍昌さんが死亡した。キリンが、事件の経緯を説明している。
この日、大谷忍昌さんが納骨堂を訪れたところ、見覚えのない練炭(28個)に火がついているのを発見した。
妻に練炭があると声をかけて、練炭を外に運ぶため再度納骨堂に入ったところ、一酸化炭素中毒で意識を失い、その後亡くなっている。
警察は、自決に見せかけた他殺と見て捜査を行った。すると、敷地内に設置されていたカメラから、前日不審な動きをしていた男女2名がいたと判明する。
警察は、彼らが事件に関与していた可能性が高いと見て調べを進めた。また、焼却炉の中からは、ガソリン入りのペットボトルが10数本見つかっている。焼却炉を使用した場合、爆発するように仕掛けられていたのだ。
住職のせいでクレーム殺到!強い殺意があった
その後の捜査で、男女2名は源証寺の霊園を管理していた石材会社・鵠祥堂(こくしょうどう)の社長である斎藤竜太と、役員の青木淳子だと判明した。
斎藤竜太と青木淳子は、事件が起こる前、練炭やガソリンを購入していたこともわかっている。2人は、殺人と建造物侵入の容疑で逮捕された。
大谷忍昌さんは、人から恨まれるような人間ではなかったという。しかし、源証寺と交流があった容疑者達は、強い殺意を抱いていたと推測された。
納骨堂の通気性が悪いことを知っていて、練炭の罠を仕掛けたと予想できるためだ。そのうえ、練炭の数が多すぎる。また、練炭の罠が失敗した場合の保険として、焼却炉にガソリンを仕込んでいるのだ。
大谷忍昌さんが殺害された原因は、トラブルだった。樹木葬霊園の管理を任されていた鵠祥堂は、宗教を問わず檀家以外にも販売して良いということで、幅広い層に営業をかけていたという。
しかし、その後大谷忍昌さんは檀家になれと契約者に迫っていた。鵠祥堂にはクレームが殺到し、鵠祥堂側は話し合いの場を設けようとしたが、大谷忍昌さんは耳を貸さなかったのだ。
その結果、樹木葬霊園の売り上げは下がり、鵠祥堂の評判も悪くなった。そのため、犯行に至ったのだと見られている。
住職の行いも問題だが、だからといって殺していい理由にはならない。殺意が強く、罠を仕掛けるという恐ろしい事件だ。「殺され方が残酷」「酷すぎる」と視聴者も驚いている。
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