さと

「暗いよ、こわいよ、おかあさ~ん!」その言葉を聞いて、私は背筋が凍った。さとさんは、2月24日「【70代一人暮らし】意識不明でまさかの事情聴取【シニアライフ】」を更新。過去に起きた壮絶な体験を語る。

遺伝する糖尿病

ご主人に先立たれ子供も独立し、地方で年金生活をしているさとさん。先日、孫とのラインで「お父さん(さとさんの息子)、健康診断で糖尿病予備軍って言われたんだって」と送られてきた。さとさんはこの話を聞いてドキッとする。なぜならご主人も糖尿病の合併症で亡くなったからだ。

ご主人は40代で糖尿病になり、その息子も40代で糖尿病予備軍と診断された。やはり遺伝だろうか。息子には日頃から「身体にはくれぐれも気をつけなさいよ、透析をするのは大変だよ」と何かにつけて注意してきた。しかしあまり本人は気にしていないようである。その結果がこれだ。

異常な行動

話はさかのぼり、ご主人が40代だったときの話だ。息子と同じく、会社の健康診断で糖尿病と診断された。食べることが大好きなご主人は、中でも甘いものに目がない。給料日になると、まんじゅうを20個も買ってきて、その日に10個をペロリと平らげた。

体に悪いからと何度も注意していたが「オレの稼いだ金だ!文句を言うな!」と怒る。定年後、朝方に「暗いよ、こわいよ、お母さ~ん!」と叫ぶ主人。慌てて声をかけると、「お母さんいた〜」とまるで子供のように抱き着いてきた。主人の異常な行動に背筋が凍る。

救急車を呼び、診察を受け「重度の低血糖」と診断された。人によって症状はさまざまだが、幼児退行も起こりえるとのこと。最後にさとさんは、病気を理解し生活を改めることが大切だと話した。

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