保護猫・茶々さんとの出会いとひゃくえんのTNR活動への想い
MEGWIN:次は保護猫について。さっき少し話がでましたが、茶々さんを飼うことになった経緯を教えてください。
ひゃくえん:経緯は本当に、彼女がいなくて寂しかったからです。
MEGWIN:保護猫サイトみたいなのを見たの?
ひゃくえん:近くに保護猫カフェがあるんですけど、そこに予約して行ったんです。でも実は、茶々さんを迎える前に1回失敗しているんです。一般の方から保護猫ちゃんを引き取って、トライアルに挑戦していたんですけど、4日で脱走させてしまったんですよ。結局見つかりましたが、それから「無理だ、僕」って思っちゃったんですよね。
そのときは奥さんもいないし、猫ちゃんもいなくなっちゃうしで、「ひとりじゃないと駄目なのかな」って思っちゃって。ちょっとなんやかんやお仕事も忙しくなったので、とりあえず猫を飼うのはやめておいたんです。
でも、やっぱりちょっと欲しいなっていうところで、茶々さんと出会ったって感じですね。
MEGWIN:いっぱいいるなかから、茶々さんに決めたのは何で?
ひゃくえん:保護猫カフェの方に相談したんですね。一人暮らしのサラリーマンで、夕方5時ぐらいには帰ってこられます、飲み会はしませんとか、そういうのを全部詳しく説明したんです。猫ちゃんを飼うに当たって、ずっと1匹になっちゃうとストレスが溜まっちゃうから。
基本的には、男性の一人暮らしでは、寂しい猫ちゃんって多いんですよね。だけど僕は「大丈夫です、飼えます」っていうのを一生懸命説明して。
子猫だとずっと見ていないといけないけど、ある程度大きくなった子だったら、もしかしたら大丈夫かもしれないから、一回トライアルやってみませんかということで会わせてもらったのが、茶々さんだったんです。
MEGWIN:保護猫カフェの方がすすめてくれたんですね。独身男性ひとりで猫を飼うことのメリット・デメリットってあったりします?
ひゃくえん:やはり飲み会が多くて、1匹の時間が多くなるっていうのが一人暮らし男性が猫を飼うデメリットなのかな。あくまでもイメージですけどね。
僕の場合は配信をさせてもらっているので、視聴者さんからいろんな意見を聞けたし、猫っていう存在についてけっこう勉強したんですね。猫についていろんなことを知れたことや、すごい癒されるっていうのは僕のなかではメリットです。
MEGWIN:TNR活動へ思うことを聞きたいんですけど。
ひゃくえん:TNR活動は、野良猫を保護して、避妊・去勢手術して、元の場所に返すっていう活動なんです。最初は、野良猫ちゃんは自然の中で生きているから、そういうことする必要あるのかっていう考えだったんですよね。
こういう活動は、エゴじゃないのかなと思うこともかなりありました。野生で生きて、亡くなっていくっていうのは自然なことであって、保護してそこまでやるべきかっていう議論もあるんです。
でも、TNR活動を理解しようと心がけていくときに、生まれてきて車に轢かれちゃったりとか、鳥に食べられちゃったり、増えることによって近隣の迷惑になったりしているのを見ると、猫嫌いの方は本当に迷惑していることがわかったんです。
こういうことが虐待につながるっていうことになれば、そもそも増やさない方がよいと。野良猫は人間と共存しているんで、もうしょうがないかなっていう部分もあるけど、TNRをすることで人間のいざこざもなくなるっていうのを考えれば、かなりよい活動だなとは思います。
MEGWIN:なるほど。活動に反対する人はどういう風に思っているんですか?
ひゃくえん:福岡に相島っていう「猫の島」と呼ばれる島があるんですけど、そこに活動に行ったときに、島の方の意見もちょっと聞けたんですよ。
島の方はTNR活動についてどう思っているんだろうって聞いてみたら、通りすがりのおじいちゃん、おばあちゃんのなかには「何しに来ているんだろう」みたいな方もいらっしゃるし、「猫は神様だからそういうことはしてほしくない」っていう方もいらっしゃいました。
どちらの方も猫のことは好きなのに、それでトラブルになっているのはなんか寂しい世界だなと、ちょっと思っちゃいました。それってどうやって防げるのか、でも防ぐことってできないんだろうなとか、いろいろ考えさせられましたね。
MEGWIN:深いところまで考えているんですね。
ひゃくえん:猫に対する考えはみなさん違うからこそ、それをどう越えていくかっていうのがちょっと課題だったなとは思います。
MEGWIN:そういえば、昔よりも野良猫見なくなりましたよね。
ひゃくえん:それこそ、TNR活動されている基金さんがかなり力入れている成果だと思います。1回の活動で100匹近くをTNRして、戻すっていうのを全国でやっているので、そのおかげもあると。あと地域で保護活動されている方の協力もあると思います。
MEGWIN:よい話聞けた。じゃあ最後に、今後の目標とかチャレンジしたいことを教えてください。
ひゃくえん:里親さんを探すために新しく猫ちゃんを迎え入れたいと思います。そういったものを配信していければ保護猫ちゃんっていう存在を知る人も増えて、保護猫を保護するきっかけにもなるでしょうし。
なので、そういった活動ができればよいかなって思っています。将来的には、保護猫用のビルを1棟建てたいかなって。でもどうやって資金を貯めるのかっていうのは考えなきゃいけないですね(笑)。
MEGWIN:社会貢献じゃないですか。生きる意味をちゃんと探していますね。
ひゃくえん:結局、承認欲求だけの世界ですからね(笑)。
辛い経験となった別居をきっかけにスタートしたチャンネル「100yen DIY LIFE」は、茶々さんとの出会いをきっかけに、ひゃくえんさんに“生きる意味”を与えるなど、ひゃくえんさんにとって大きなターニングポイントになったようだ。そのような状況をみていると、茶々さんはひゃくえんさんに福を運んでくる招き猫のように思える。
現在、保護猫のコスモちゃんを新たに迎え入れ、里親を探す活動に取り組んでいるひゃくえんさん。動画では、なかなか距離が縮まらない茶々さんとコスモちゃんに翻弄されているひゃくえんさんの姿が収められており、視聴者からは多くの応援が寄せられている。
温かい視聴者に見守られているひゃくえんさんは今後DIYで何をつくるのか、保護猫活動の様子とともに、ひゃくえんさんが保護猫用ビルを手に入れられるのかにも注目だ。
■ひゃくえんさんのYouTubeはこちら:100yen DIY LIFE
■MEGWINさんについて:
お笑い芸人として活動後、2005年にインターネット放送局「MEGWIN TV」を開設。2009にYouTubeとパートナー契約を締結し、2017年にはチャンネル登録者数100万人を突破したベテランYouTuber。「オレがオレにオンデマンド(自分の好きなようにやる)」を謳い、日々動画を投稿し続けている。
MEGWINさんのYouTubeはこちら:MEGWIN
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