
『ホッカイロレン』の「【悲報】プペルを作った会社、7年かけた新作映画で大爆死する『ChaO』」は、8月15日公開のアニメ映画『ChaO』の興行不振を詳細に分析している。
スタジオ4℃が7年の歳月と10万枚の作画を投じた意欲作でありながら、公開3日間の興行収入がわずか1500万円という厳しい現実が赤裸々に語られている。
劇場版『ベルセルク』やゲーム『キャサリン』のアニメーションで知られる実績あるスタジオの新たな挑戦が、なぜこれほどまでに苦戦を強いられているのか。
制作に投じられた情熱と技術力は確かに圧巻である。
作画枚数10万枚という数字は、ジブリ作品の5〜6万枚、『鬼滅の刃 無限列車編』の8万枚を上回る驚異的な規模だ。
近未来の上海を舞台に、人間と人魚が共存する世界を描いた本作は、背景美術の美しさや細部へのこだわりで視覚的な退屈感を一切感じさせない仕上がりになっている。
「大画面のジブリ作品を見ている感覚だった」という評価からも、その映像クオリティの高さがうかがえる。
しかし問題はキャラクターデザインにある。「小学生が作った出来損ないの紙飛行機が顔に張り付いている」という辛辣(しんらつ)な表現で語られるように、独特すぎるビジュアルが作品全体の印象を大きく左右している。
恋愛要素を含む作品でありながら、「人間キャラより魚の化け物の方がかわいい」という状況は、確かに致命的と言わざるを得ない。
視聴者からは「芸術的な映画作品としてはすごい」「キャラデザに目をつむれば結構な大作」という評価も寄せられており、作品の持つポテンシャルの高さを物語っている。
人魚姫をモチーフにした現代的な解釈や、環境問題を織り込んだ社会性のあるストーリーは、決して内容が薄いわけではない。
だが「最近のアニメ映画かいわいじゃ受け入れられない」という現実も浮き彫りになっている。
長い年月とコストをかけて美しい映像を作り上げたにも関わらず、興行的には厳しい結果となった本作。
この状況について「非常に悲しいというか、あまりにも惜しい」という言葉には、創作者への敬意と現在のアニメ業界への複雑な思いが込められている。
芸術性を追求した意欲作が正当に評価される土壌を、私たちはもう一度考え直す時が来ているのかもしれない。
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