
『MARIMO。(マリモ。)』の「【人生最高体重】63kgから150kgまでリバウンドしました。デブ is Back。」は、人生最大の成功体験だったダイエットから86.8kgものリバウンドに至った経緯を分析した企画である。
「痩せると人生が好転する」という成功の記憶があるからこそ、現在の150.8kgという現実がより重くのしかかる。
ダイエット成功時の「浮かれて浮かれて」という状態が、実はリバウンドの引き金となっていたことを MARIMO。は振り返る。
「俺にもできるんだ」という自信と周囲からの称賛に包まれた日々は、まさに人生の絶頂期だった。しかし、その成功体験が逆に「もう大丈夫」という慢心を生んでしまう。
成功の記憶が鮮明であるほど、「いつでも戻れる」という根拠のない自信が芽生えてしまう心理は、多くの人が陥りがちな落とし穴と言えるだろう。
保育園時代に正義のヒーロー役を熱望したにも関わらず、体型を理由に悪役に変更された体験が、彼の深層心理に与えた影響は計り知れない。
その時に年少の子から「豚にそっくり」と言われたショックは、26歳になった今でも鮮明に覚えているほど深い傷となった。
一時的にダイエットで理想の自分になれても、根本的な自己認識は変わっていなかったことが伺える。成功体験によって表面的な自信は得られたものの、「どうせ俺なんて」という諦めの気持ちが心の奥底に残り続けていた。
婚約破棄という人生の大きな変化も重なり、「結局この体にしたのは誰だ?Me」と自分を責めながらも、食べることへの依存から抜け出せずにいる姿が浮き彫りになる。
真の自己受容なしには、どんな成功も一時的なものに終わってしまうという現実を、彼の体験が物語っている。
しかし動画の最後で見せた「心を入れ替えて、また痩せていきたいと強く強く思っている」という決意表明には、過去の失敗を糧にした新たな覚悟が感じられる。
ダイエットを応援してくれた視聴者への謝罪と感謝の言葉からは、今度こそ本当の意味での変化を目指そうとする意志が伝わってくる。二度目の挑戦が、真の自己変革への第一歩となるかもしれない。
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