『杏/anne TOKYO』の「パリの記録的な猛暑。クーラーがありません…」は、パリで気温40度を記録した災害級の猛暑を家族で乗り切った貴重な体験談である。

北海道より緯度が高いパリは、もともとクーラーがない住環境であるため、猛暑から子どもやペットを守りながら生活する現実的な方法を杏が詳しく紹介している。フランスの美しい街並みを守る条例がクーラー設置を制限する事情も含め、異常気象に直面する海外生活の実情が伝わってくる。

「逃げ場がない怖さ」を痛感した杏さんが実践した暑さ対策は、日本の夏にも応用できる実用的なアイデアの宝庫。

凍らせたペットボトルを扇風機の前に置く原始的な冷却法から、冷蔵庫で冷やした保湿クリームを体に塗る方法、洗面器に水を張って手首と足首を冷やす入浴法まで、身近な道具で体温を下げる具体的な技が満載である。

特に家族全員で水着になって水風呂に1時間入るエピソードでは、極限状態での家族の結束が印象的。犬たちにも冷却シートを敷いてあげる優しさや、すりおろしりんごゼリーで水分補給させる愛情あふれる工夫に、ペットを家族として大切にする姿勢が感じられる。

視聴者からは「このトマトそうめん絶対作る！」「パリの暑さ対策が勉強になった」という反響が続出し、実体験に基づく暑さ対策の価値が高く評価されている。

凍らせたトマトを流水で皮を剥いてすりおろし、シャーベット状にしてそうめんにかける斬新なレシピは、見た目にも涼しく栄養価も抜群。

サバの味噌煮をトッピングすることで塩分補給も完璧にこなす、猛暑日の理想的な食事として話題となっている。

日本の夏とフランスの夏の違いを「室内で逃げ場がないフランス、室外で逃げ場がない日本」と的確に表現する分析力も見事。

異常気象が世界規模で進む中、国境を越えて共有できる暑さ対策の知恵。この夏を乗り切るヒントが、パリの小さなアパートに詰まっている。