昨年7月に自死した俳優三浦春馬さんをめぐり、所属事務所「アミューズ」がネット上で跋扈する「他殺説」などの陰謀論に法的措置を講じることを宣告した。
4月20日、アミューズの法務部が運営するツイッターで「当社及び当社所属アーティストに関し、ありもしないことをあたかも真実かのごとく詳述して名誉を毀損している者について、昨日、東京地方裁判所において法的措置を取りました。この件についても、刑事事件として警察への告訴状又は被害届の提出を含め、さらに厳正な対処を検討しております」と宣言。同27日にも再び“警告ツイート”しているが、着目すべきは「デマ情報を発信している書籍、Webサイト」というリストを掲載していることだ。リストには電子書籍1冊、動画4本、4つのサイトが実名で掲載されており「おそらくそこに対して法的措置を講じるという宣戦布告だろう」(スポーツ紙記者)。
確かにその中身はひどい。三浦さんの死後、アミューズが巨額の資金をマスコミに投下し「口封じ」を行ったとするものや、三浦さんが精神安定剤や睡眠薬をUber EATSで注文していたというもの、さらには三浦さんがNHKの番組で「イルミナティのハンドサイン」を強要されたという陰謀論めいたものまで流布された。三浦さんはCIAとその背後のイルミナティに服従を強要されていたという。
「荒唐無稽ですが、ファンの一部にはアミューズ側の事後対応に不信感を抱いている人も多くいる。そうした人たちが盲目的にネットの情報を鵜呑みにしてしまっている。アミューズにはいまだ問い合わせの電話も来るそう。いよいよ看過できないとなったのでしょう」(同)
アミューズの強硬姿勢はアンチに向けてだけではない。三浦さんの実母へ牽制の意味も兼ねているという。週刊誌デスクの話。
「三浦さんの両親は若くして離婚。今年に入り、父親が亡くなったことで、1億円以上と言われる三浦さんの遺産は実母が丸々相続することになりました。アミューズはいまだメドが立たない“お別れ会”を開こうと、母親側にアプローチしていますが“ボツ交渉”。何でも、母親は『春馬はアミューズの犠牲になった』『お別れ会をアミューズには仕切らせたくない』と敵視しているのだとか。アミューズはそれでも折り合いをつけようとしていますが、ラチが開かず、他殺説や陰謀論に毅然とした態度を示すことで母親側にもプレッシャーをかける狙いがあるとみられています」
かつては仲睦まじかった親子だが、母親の浪費グセがたたり、三浦さんは数年前に親子の縁を切った。その母親に死後のイニシアチブを握られているのだから、天国の三浦さんは何を思うか…。前出スポーツ紙記者によれば「アミューズ側の本音としてはカネ、カネの母親を“排除”したいはずです」という。いつになったら落ち着くのか――。
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