沖縄を拠点に活動するYouTuberグループ「ハイサイ探偵団」が2月22日に、『汚染されたコロナ療養施設の特殊清掃に完全密着【沖縄】』と題した動画を投稿。
今回、よったけともーりーが沖縄県のコロナ療養施設の特殊清掃に密着した様子を公開した。
コロナ禍の厳しい状況を若者に伝えたいと依頼うける
ハイサイ探偵団のふたりがコロナ療養施設の特殊清掃に密着するきっかけとなったのは、特殊清掃の担当者が「何か若者たちに上手に伝える方法がないかと思ったときにパッと思いついた」ことだったという。
担当者の男性いわく、「コロナ禍における厳しい現状をハイサイ探偵団を通じて少しでも若者に知ってほしい」、そんな思いがあったそうだ。
防護服への着替えは一苦労
当日、ふたりは実際に防護服を着用し清掃作業をお手伝いするため、宿泊施設に入る前に防護服を着用する。
防護服は着脱が大変なうえ長く着用するため、着用前にトイレを済ましておかなければならないとの説明があるのだが、万が一のために大人用のオムツを履いているとのこと。
次に飛沫核に付着した病原体を捕集することができるN95マスクと手袋を2重に着用し、アスベスト作業や原子力施設保守作業などでも使用されている「バリアーマン」という防護服を着用することに。
さらに防護服の隙間から細菌が入らないよう、手袋と防護服の境目を養生し、フェイスシールドを着用したら作業の準備が完了。着替えるだけでも一苦労のようだ。
清掃箇所ごとにタオルを使い分け
汚染された部屋の作業手順は、最初に15分間のオゾン燻蒸を行い、次に薬剤噴霧、清掃作業、床面清掃、空間フローラの順に行われる。部屋以外にも廊下の壁などをタオルで清掃するそうだ。
一見単純そうな作業に思えるが、これらの作業には一切の気が抜けないという。
一般成人の生活範囲で触れそうな範囲はすべて清拭するのだが、作業を見てみるとタオルは清掃箇所ごとに使い分けているのがわかる。
トイレは黄色、壁など生活用テーブルなどを拭く際はグレーなど、厳重なルールが敷かれているほか、往復して拭くのは禁止。
なお、壁の清掃に使用したタオルは終了後に蓋付きのボックスに破棄するなど、使いまわしはしていないそうだ。
除菌を徹底、念入りな清掃
部屋の清掃作業では、除菌のため15分間のオゾン燻蒸を行い、薬剤噴霧も行われる。
部屋の清掃では、ポットの中まで丁寧に清掃を行っていき、特にトイレやユニットバスの中は菌が長く滞在しやすいため、念入りに清掃しているという。
この作業が終わると、HEPAフィルターを使った特別なフィルターを使用した掃除機で床面を清掃。最後に汚れなどがないかチェックをし、空間フローラを部屋に撒けば清掃作業は終わり。
しかし大変な清掃が終わってもまだ気は抜けない。防護服を脱ぐ際にも注意が必要で、汚染されていない内側を掴みながら脱がなければならず、慣れていないと脱ぐのも大変なようだ。
作業後、ふたりからは「バーって消毒して終わりのイメージだったわけ。(中略)細かいなって思った」「チェック項目が多くてここまでやるのかと正直思った」と感想があり、作業のきめ細かさが伝わってくる。
あまり知られることのないコロナ療養ホテルの特殊清掃の作業風景。多くの人にコロナ禍における厳しい現状を知ってもらえるきっかけになってほしい動画だ。
出典:ハイサイ探偵団の休日
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