
『夜のひと笑い』の「こうくんの精神障害について。」は、こうくんが自身のパニック障害と向き合う日々を率直に語った。
新幹線や飛行機に乗る仕事が増える中、閉鎖空間への恐怖と戦いながらメンタルクリニックを受診するまでの葛藤が生々しく描かれている。
こうくんが抱える症状は「場所恐怖症」と診断された。新幹線や飛行機など、途中で降りられない閉鎖空間に身を置くと、激しい不安に襲われるという。
特に印象的なのは、東京行きの新幹線で予想外に2時間半もの区間を乗らなければならないと気づいた瞬間の描写。
「やばい」と焦りながら冷や汗をかき、知人に電話をつなぎ続けることで何とか乗り切った経験が語られる。
オフ会で出口が1つしかなくトイレに行けない状況に陥った際には、初めて薬を飲んで対処したという。
恐怖の正体は「もし今しんどくなったら外に出られない」という予期不安。
普通の人には何でもない空間が、彼にとっては全身を縛られたまま幽霊と対峙するほどの恐怖に変わる。
幼少期にキャリーケースに閉じ込められたトラウマが、この症状の引き金になった可能性も明かされた。
「僕の体験が誰かの助けになれば」と語るこうくんは、薬を持つことの重要性を力説する。
処方された「エチゾラム(通称デパス)」を財布に常備することで、「いざという時に飲める」という安心感が予期不安を防ぐという。
実際、4年間で飲んだのは1回だけ。薬の存在そのものが心の支えになっているのだ。
視聴者からは「私も同じ症状で悩んでいた」「勇気をもらった」という共感の声が相次ぎ、精神疾患への理解を深めるきっかけとなっている。
メンタルクリニックの待合室で真面目な顔をした患者たちを見て「みんな大変なんだな」と感じた経験や、洗車機での練習、友人と一緒に新幹線に乗る克服トレーニングなど、具体的な改善方法も惜しみなく紹介。
症状が重くなる前に休養を取り、小さな成功体験を積み重ねることで必ず治療に向かう。この動画を見れば、見えない病気と闘う人の孤独が少しでも癒されるはずだ。
コメントする