
『徳井video』の「香川から福岡へ、うどんから牛丼へ」は、徳井義実が夏の恒例行事・別荘滞在の翌朝、香川から福岡へと移動する一日をつづった食と移動の旅日記。
高松駅前で立ち寄った朝うどんから始まり、仕事を終えた後の福岡空港での晩ごはんまで、その合間にある人とのふれあいや、移動時間の空気感も丁寧に描かれている。
限られた時間の中で、ささやかな満足を見つけていく姿が印象的だ。
朝7時、駅前のうどんに癒やされる
予定より早く高松駅に着いた徳井が向かったのは、朝7時から営業している「めりけんや高松駅前店」。香川らしい“かまたまうどん”に連コン天とイカ天を添えたワンプレートが、700円というリーズナブルさで提供される。
手早くうどんをかきこみ、マリンライナーに乗って瀬戸大橋を渡るまでの時間は、まるで地元の人の日常にそっと混ざったような穏やかさがある。
「チャンピオンなんでグリーン車です」と冗談交じりに語りながらも、車窓に流れる朝の風景にはどこか旅情が宿る。
忙しい日々のなかで、ほんの少しの余白に見つけた“朝のごほうび”。それがこのうどん一杯だった。
一仕事終えた先の牛丼に沁みる幸福感
福岡での舞台を終え、空港で選んだ夕食は「チーズ牛丼・頭の大盛」。
チーズがじわじわと溶け出す様子に、「細切りにしてあるから牛丼の熱でいい感じにとけるんですよ」と語る口調にも、仕事終わりの満足感がにじむ。
贅沢と言いながらも、慎ましやかに喜びを噛みしめる姿に共感を覚える。
そこには「頑張ってきてよかった」と思える確かな実感があり、それは決して派手なごちそうではなくとも、心と体にしっかりと染み渡るものなのだ。
目の前の一杯に、今日という日の積み重ねが詰まっている。
ラストの牛丼一口に、働く人の誇りとささやかな幸せがすべて詰まっていた。
出典:徳井video
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