
『木村拓哉』チャンネルの「【木村さ〜〜ん!】木村拓哉&梶裕貴 昼下がりのゆったりカフェトーク」は、国民的スターと人気声優による貴重な対談である。
緊張のあまり「サウナみたいな汗をかいている」と語る梶裕貴の素直な反応と、それを温かく受け止める木村拓哉の人柄が印象的。二人の何気ない会話から、それぞれの仕事への情熱と創作者としての共通点が見えてくる心温まる内容となっている。
声優への道のり〜挫折からはい上がった青春
梶裕貴が声優デビューまでの苦悩を赤裸々に語るシーンは、夢を追う全ての人の心に響く。
大きな作品のオーディション最終審査で落選した時の絶望感を「もう記憶がない」「ご飯の味も覚えていない」と振り返る姿に、成功の裏にある深い挫折が垣間見える。
「人生で初めて坊主頭にして、吸いたくもないタバコを吸った」という告白は、当時の彼がいかに自分を見失っていたかを物語る。
しかし、そんな暗闇の中でも諦めずに挑み続けた結果、次のオーディションで合格をつかんだエピソードは感動的だ。木村拓哉も真剣に耳を傾け、時折相槌を打ちながら、若き日の苦労をねぎらう優しさを見せている。
アニメがつなぐ世代を超えた共感〜創作への愛が生む絆
子供時代にアニメ「シュート」に影響されてサッカーを始めたエピソードは、アニメの持つ力を改めて実感させる。
「名探偵コナン」で探偵に憧れ、「ワンピース」で船を作り始めたという微笑ましい思い出に、梶裕貴も「影響されやすい人なんです」と共感を示す。
二人の間に流れる「作品に心を動かされる」という共通体験が、世代や職業を超えた絆を生んでいる。
声優としてさまざまなキャラクターを演じる梶裕貴にとって、「全部が一つに集約されている」という仕事への思いも語られ、創作者同士だからこそ分かり合える深い部分での理解が感じられる。この対談を見れば、アニメや物語が人生に与える影響の大きさと、それを伝える側の責任と喜びを改めて考えさせられるだろう。
出典:木村拓哉
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