ぺえ
ぺえ

YouTube急上昇にランクインした『ぺえ』の「あなたもあたしもひとりじゃない」は、こっちのけんととの2回目の出会いにも関わらず自宅に招いた特別な対談。

互いの「違和感」を肯定し合いながら、現代社会で生きる孤独感や人との繋がりについて心の内を語り合う。まるで古い友人同士のような自然体の会話から、二人の人間性の奥深さが垣間見える貴重な時間となっている。

「どの空間にいても違和感ある人が好き」というぺえの言葉が印象的だ。

川辺で写真を撮っても合成に見えるような、そんな独特の存在感を持つ人への愛情を語る姿が心に響く。こっちのけんとも「どこ行ってもすぐ目立っちゃう」と共感を示し、二人の間に特別な理解が生まれる瞬間が美しい。

現代では珍しくなった「貴重な生物」のような個性を持つ人への敬意が、会話の随所に溢れている。まるで細胞レベルで何かが違うような、人間ではない方向に進化しているような存在への憧憬。それは型にはまりがちな日常に、小さな魔法をかけてくれる人への感謝の気持ちでもある。

一人で回転寿司を楽しみ、近所のラーメン屋で心を満たして帰宅する。そんなささやかな幸せを分かち合う二人の会話に、現代人の心の在り方が映し出される。

一週間誰とも話さない時間を過ごしたぺえの素直な告白に、多くの人が抱える静かな孤独感が重なる。

病院選びから美容院選びまで、口コミの星1評価を丁寧にチェックする慎重さは、傷つきやすい心を守る知恵なのかもしれない。「男とか女とかもあんまなくない?」という問いかけに、性別を超えた人と人との純粋な繋がりへの憧れが宿っている。

音楽教科書に載せたい楽曲として挙げた広瀬香美の「ロマンスの神様」と斎藤由貴の「卒業」。その選択に、人生の喜びと切なさを包み込む優しさが感じられる。

二人だけの空間で紡がれた言葉たちが、見る者の心にそっと寄り添ってくる。

出典:ぺえ | 公式YouTubeチャンネル

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